高級芋菓子しみずの閉店理由は?現存店舗と人気メニューを徹底解説

高級芋菓子しみずの閉店理由は?現存店舗と人気メニューを徹底解説
高級芋菓子しみず公式

こだわりの熟成さつまいもを使った絶品スイーツで、多くの芋好きを虜にしてきた高級芋菓子 しみず。しかし最近、SNSや検索エンジンで「閉店ラッシュが続いている」という不穏な噂を目にし、「一体何が起きているの?」「あの美味しいスイーツはもう食べられないの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。私自身、しみずのファンとして、かつて多くの人で賑わった築地本店やカルチャーの発信地であった下北沢店の閉店には大きなショックを受けました。

この記事では、しみずのファンであり、全国の芋スイーツ店を巡るWebライターである私が、皆さんの疑問や不安に徹底的に寄り添います。相次ぐ閉店の本当の理由から、現在も営業を続けている貴重な店舗(特に関西の淡路島店)の最新情報、イートインで味わえる豊富なメニューテイクアウト可能な人気商品、そして最も気になる「まずい」という評判の真相まで、信頼できる情報と自身の経験を交えながら、どこよりも詳しく解説していきます。

記事のポイント
  1. 高級芋菓子 しみずの閉店が相次ぐ本当の理由と経営背景
  2. 【2025年最新】現在も営業している全店舗のアクセス・営業時間
  3. SNSで話題のパフェからスイートポテトまで人気メニューを実食レポ風に解説
  4. 「まずい」は本当?SNSの口コミを徹底分析し評判の真相に迫る
目次

高級芋菓子 しみずの現状と店舗情報

  • 相次ぐ閉店ラッシュの理由を解説
  • 現在営業している店舗の最新情報
  • 関西で注目の淡路島店の詳細情報
  • 5月に閉店した東京の下北沢店
  • 2024年に閉店した築地本店の情報

「高級芋菓子 しみず」の魅力の根幹は、その素材への並々ならぬこだわりにあります。主役となるさつまいもは、鹿児島県を中心とした契約農家から直送されるものを厳選。さらに、収穫後すぐに使用するのではなく、温度と湿度が徹底管理された環境で40日以上もの「追熟」期間を設けています。この追熟こそが、さつまいも自身の酵素(β-アミラーゼ)の働きを活性化させ、デンプンを糖分へと変化させることで、蜜のように甘く、ねっとりとした食感を生み出す秘訣なのです。その厳選素材を、一度じっくりと焼き芋にしてからスイーツに加工するという、手間暇を惜しまない製法が一躍人気を博しました。

しかし、その輝かしい成功の裏で、近年は運営会社の変更を機にブランドの在り方が大きく変化し、店舗数が大幅に減少するという事態に直面しています。ここでは、多くのファンが固唾をのんで見守る閉店の背景と、今なおその味を守り続ける貴重な店舗の最新情報について、深く掘り下げていきます。

相次ぐ閉店ラッシュの理由を解説

「大好きだった近所の店舗が突然閉店してしまった」「公式サイトの店舗一覧から名前が消えている」――。このような悲しみの声がSNS上で散見されるように、高級芋菓子 しみずの店舗が相次いで閉店しているのは事実です。その背景には、2022年6月1日に行われた事業譲渡という、経営上の大きな転換点が深く関係していると考えられます。

この日を境に、ブランドの運営は創業者である水本弥知秀氏が率いる株式会社SHI-MIZUから、高級生食パン「乃が美」の創業者の一人として知られる阪上雄司氏が代表取締役社長を務める「株式会社起源ホールディングス」へと引き継がれました。

私自身、このニュースを耳にしたときは非常に驚きました。「乃が美」を一大ブランドに育て上げた阪上氏の手腕が、しみずというブランドにどのような化学反応をもたらすのか、期待と少しの不安が入り混じった気持ちで動向を見守っていたのを覚えています。

事業譲渡後の変化は、店舗数に顕著に表れました。資料によると、譲渡から約半年後の2022年12月時点では全国に24店舗を展開していましたが、そこから急速に店舗整理が進行。2023年9月には18店舗、2023年12月には14店舗、そして2024年6月末時点では、一部商品を扱う提携店を含めてもわずか5店舗にまで減少しています。

閉店ラッシュの背景にある複合的要因(推測)

  • M&A後の事業戦略の見直し:一般的に、M&A(企業の合併・買収)後は、収益性向上のために事業ポートフォリオの見直しが行われます。新経営陣のもとで、不採算店舗の閉鎖や、ブランドイメージに合わない立地の店舗を整理する「選択と集中」戦略が取られた可能性が考えられます。
  • ブランドイメージの再構築:「乃が美」で成功を収めた阪上氏の哲学のもと、より”高級”路線を先鋭化させる、あるいは世界展開を見据えた新たなブランド戦略が構想され、その過程で既存店舗のスクラップ&ビルドが行われたという見方もできます。
  • 運営コストの最適化:急激な店舗拡大に伴う人材確保の難しさや、原材料費・物流費の高騰など、運営コストの圧迫も無視できません。事業の持続可能性を高めるために、一度スリムな体制に立て直す必要があったのかもしれません。

これらの要因が複雑に絡み合い、外から見ると「閉店ラッシュ」という形となって表れたと推測するのが妥当でしょう。これは単なる経営不振ではなく、ブランドが次のステージへ進化するための過渡期と捉えることもできるかもしれません。

情報の正確性について
本セクションにおける閉店理由の分析は、公開されている情報や一般的な経営戦略の観点からの推察を含みます。公式な発表ではない点をご理解いただけますと幸いです。

現在営業している店舗の最新情報

2025年7月現在、高級芋菓子 しみずの専門店として営業を継続している店舗は、残念ながら非常に少なくなっています。かつての賑わいを知るファンとしては寂しい限りですが、その分、現存する店舗はブランドの味と哲学を守り続ける、まさに「聖地」とも言える貴重な存在です。各店舗へ足を運ぶ際は、季節限定メニューの有無や営業時間が変更される可能性もあるため、事前に公式サイトや公式SNSで最新情報を確認することを強くおすすめします。

現在、公式情報として確認できる主な営業店舗は以下の通りです。

エリア店舗名住所電話番号営業時間・定休日備考
近畿大阪工房直売所〒663-8245
兵庫県西宮市津門呉羽町2-18
0798-39-8755要問い合わせ製造工房に併設された直売所。出来立ての商品に出会える可能性も。
近畿京都松井山手店〒614-8295
京都府八幡市欽明台中央55-9
075-200-736310:00~18:00
(水曜定休)
2025年5月に機材をリニューアルし、再オープンした店舗。
近畿淡路島店〒656-2121
兵庫県洲本市安乎町平安浦40-6
0799-28-003911:00~18:00 (L.O. 17:30)詳細は次項で詳しく解説。
関東EATo LUMINE新宿店〒160-0022
東京都新宿区新宿3-38-2
03-6380-43448:00~22:00JR新宿駅B1階改札内の「マルサンカクシカク」店舗にて一部商品を委託販売。

リニューアルオープンした京都松井山手店

特に注目したいのが、京都松井山手店です。この店舗は、2025年4月1日に「機材リニューアル」を理由に一時休業を発表し、ファンの間では閉店を危ぶむ声も上がりました。しかし、同年4月29日に無事プレオープンを果たし、5月1日から正式に営業を再開しています。このリニューアルは、単なる機材の入れ替えに留まらず、提供メニューやオペレーションの質を向上させる目的があったと推測されます。新しくなった店舗で、より洗練されたしみずの味を体験できるかもしれません。

私のような関東在住のファンにとって、気軽に立ち寄れる店舗がなくなってしまったのは本当に残念です。しかし、新宿駅構内の「EATo LUMINE新宿店」で一部商品が手に入るのは朗報ですね。専門店ではありませんが、しみずの味に触れる貴重な機会と言えるでしょう。出張や旅行で新宿駅を利用する際は、必ずチェックしたいスポットです。

店舗情報の変動について
前述の通り、ブランドは現在も変革の過渡期にあると考えられます。ここに記載した店舗情報も、将来的に変更される可能性があります。最新の情報は、高級芋菓子 しみず 公式サイトでご確認いただくのが最も確実です。

関西で注目の淡路島店の詳細情報

現在営業を続ける数少ない店舗の中でも、特に異彩を放ち、多くの注目を集めているのが兵庫県にある淡路島店です。都心部の店舗が多かったしみずにとって、豊かな自然に囲まれたリゾート地への出店は、ブランドの新たな方向性を示す象徴的な存在と言えるかもしれません。ドライブや観光の目的地として、わざわざ訪れる価値のある魅力的な店舗です。

高級芋菓子 しみず 淡路島店 店舗概要

  • 住所:〒656-2121 兵庫県洲本市安乎町平安浦40-6
  • 電話番号:0799-28-0039
  • 営業時間:11:00~18:00 (ラストオーダー 17:30)
  • アクセス:神戸淡路鳴門自動車道「淡路島中央スマートIC」から車で約10分。店舗前に駐車場完備。
  • ロケーション:美しい海岸線沿いに位置し、店内やテラス席からは穏やかな瀬戸内海を望むことができます。

淡路島店ならではの魅力とは?

淡路島店の最大の魅力は、なんといってもその圧倒的なロケーションです。これまでの店舗が主に都市の喧騒の中にあったのに対し、淡路島店は穏やかな波音と潮風を感じながら、ゆったりとした時間の中で絶品の芋スイーツを味わうことができます。

私が思う淡路島店の魅力は以下の3点です。

  1. リゾート感溢れる空間:白を基調とした清潔感のある店内は、大きな窓からたっぷりと光が差し込む開放的な空間。テイクアウトして、すぐそばの砂浜で海を眺めながらパフェをいただく…なんていう贅沢な体験も可能です。
  2. 限定メニューへの期待:淡路島は、さつまいもだけでなく、玉ねぎや海の幸、淡路牛など、食の宝庫としても知られています。現在は他の店舗と共通のメニューが中心ですが、将来的には淡路島産の食材とコラボレーションした限定スイーツが登場するのではないか、と個人的に非常に期待しています。
  3. 観光との連携:店舗の周辺には、美しいビーチやおしゃれなカフェ、観光農園などが点在しています。淡路島観光のプランに「高級芋菓子 しみず」を組み込むことで、旅全体の満足度が格段にアップすることでしょう。

もし私が淡路島店を訪れるなら、午前中に観光を楽しみ、ランチ後のおやつタイムに立ち寄りたいですね。そして、お土産にはテイクアウトのスイートポテトと大学芋を忘れずに購入します。考えるだけでワクワクしますね!

訪問前に知っておきたい注意点

魅力あふれる淡路島店ですが、訪問を計画する際にはいくつか注意しておきたい点があります。

イートインスペースと混雑状況について

  • イートインの利用可否:前述の通り、公式サイトではイートインスペースが「後日OPEN予定」と案内されています。この情報は更新されていない可能性もあり、現在は利用可能になっているかもしれませんが、確実を期すためには訪問前に店舗へ直接電話で確認するのが最も賢明です。
  • 週末や連休中の混雑:淡路島は人気の観光地であるため、特に週末やゴールデンウィーク、夏休みなどの長期休暇中は、周辺道路や店舗自体が大変混雑することが予想されます。時間に余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めします。

これらの点を踏まえ、計画的に訪問することで、淡路島店での素晴らしい体験を最大限に楽しむことができるでしょう。

5月に閉店した東京の下北沢店

関東エリアのファンにとって、特に若者層から絶大な支持を得ていたのが下北沢店でした。しかし、この人気店も閉店の波には抗えず、公式サイト上で2024年5月に閉店したことが告知されています。古着屋やライブハウス、個性的な雑貨店がひしめくカルチャーの発信地で、本格的な和スイーツが楽しめる貴重な存在だっただけに、その閉店を惜しむ声は後を絶ちません。

下北沢店の所在地は「東京都世田谷区北沢2-10-18 藤沢下北沢ハイタウンB棟」で、下北沢駅からもアクセスの良い立地でした。この店舗が愛された理由を、私なりに分析してみました。

下北沢店が支持された理由

  • カルチャーとの親和性:新しいものと古いものが共存する下北沢の街の雰囲気と、「伝統的な芋菓子を現代的なスイーツに昇華させる」というしみずのコンセプトは非常に親和性が高かったと言えます。古着屋巡りの合間に立ち寄る若者や、観劇前のカフェタイムに利用する人々で賑わっていました。
  • 手軽な食べ歩きスイーツ:下北沢は「食べ歩きの街」でもあります。しみずのカップパフェやスイートポテトは、片手で気軽に楽しめるサイズ感とクオリティの高さから、街歩きのお供として最適でした。
  • SNSでの拡散力:流行に敏感な若者が集まる土地柄、しみずのフォトジェニックなパフェやスイーツは、InstagramやTikTokなどのSNSを通じて瞬く間に拡散されました。これが新たな顧客を呼び込む好循環を生んでいたのです。

私自身も、下北沢で友人と会う際には「お茶するなら、しみずに行こうか」と提案することがよくありました。店内はそれほど広くはありませんでしたが、木の温もりを感じる落ち着いた空間で、街の喧騒を忘れさせてくれる居心地の良さがありました。

特に好きだったのは、テイクアウトの「熟成大学芋」です。外はカリッ、中はねっとりとした食感のコントラストが絶妙で、甘じょっぱい蜜が後を引く美味しさでした。下北沢の街を歩きながら、アツアツの大学芋を頬張った思い出は、今でも鮮明に蘇ります。この思い出の味が失われてしまったことは、本当に残念でなりません。

2024年に閉店した築地本店の情報

そして、高級芋菓子 しみずのブランドイメージを牽引し、まさに「顔」とも言える存在だったのが、2024年に閉店した築地本店です。所在地は「東京都中央区築地6-21-4 築地大長ビル1F」。東京メトロ日比谷線「築地駅」や都営大江戸線「築地市場駅」から徒歩圏内という抜群の立地で、国内外から訪れる多くの観光客や、食にこだわる地元の人々で連日長蛇の列ができていました。

築地本店は、単なるスイーツ店という枠を超え、「築地場外市場の新名物」としての地位を確立していました。新鮮な魚介類や活気ある市場の雰囲気を楽しんだ後に、上質な和スイーツで一息つくという新しい築地の楽しみ方を提案した功績は非常に大きいと言えるでしょう。

築地本店が象徴していたもの

  • 伝統と革新の融合:日本の「食」の伝統が息づく築地という場所で、さつまいもという伝統食材を革新的なスイーツとして提供したことは、多くの人の心を掴みました。「和」のイメージが強い築地で、パフェやブリュレといった「洋」の要素を取り入れたスイーツが受け入れられたのは、そのクオリティの高さの証明です。
  • インバウンド需要への対応:閉店前の口コミを見ると、外国人観光客からのレビューが非常に多いことに気づきます。メニューには英語表記が併記され、見た目にも華やかなパフェは、言語の壁を越えて「美味しい」「ビューティフル」と絶賛されていました。日本のさつまいものポテンシャルを世界に発信するショーケースとしての役割も担っていたのです。
  • メディア露出によるブランド認知度向上:テレビの情報番組や雑誌の「築地特集」では、必ずと言っていいほど築地本店が紹介されていました。このメディア露出が、しみず全体のブランド認知度を飛躍的に高める原動力となったことは間違いありません。

2024年2月頃までは、SNS上に「念願の芋パフェを食べに来ました!」といった喜びの投稿が溢れていましたが、その後、静かにその歴史に幕を下ろしました。築地本店の閉店は、ブランドが新たなフェーズに入ったことを最も強く印象付けた出来事であり、多くの長年のファンに衝撃を与えました。

高級芋菓子 しみずの人気メニューと評判

高級芋菓子 しみずの人気メニューと評判
  • しみずの看板となる人気商品を紹介
  • イートインで味わえる豊富なメニュー
  • お土産に最適なテイクアウト商品
  • 「まずい」は本当?口コミから見る評判
  • 高級芋菓子 しみずの情報を総まとめ

高級芋菓子 しみずが、数多くのスイーツ店がひしめく中で確固たる地位を築き、多くのファンを魅了し続けてきた最大の理由は、その「芋への異常なまでのこだわり」に他なりません。単に美味しいさつまいもを使うだけでなく、そのポテンシャルを120%引き出すための手間暇を一切惜しまない。その哲学が、すべての商品に息づいています。

そのこだわりの核心は、「すべてのスイーツを、一度焼き芋にしてから作る」という独自の製法にあります。さつまいもは、蒸したり茹でたりするよりも、じっくりと時間をかけて焼くことで、余分な水分が飛び、甘みと風味が凝縮されます。さらに、加熱の過程でデンプンを糖に変える酵素「β-アミラーゼ」が最も活発に働く温度帯(60~70℃)を長く保つことで、芋本来が持つ自然の甘みを極限まで高めることができるのです。この「焼き」の工程を経ることで、砂糖の甘さだけに頼らない、深く、優しく、そして忘れられない味わいが生まれます。

ここでは、そんなこだわりの製法から生み出される珠玉のメニューの中から、特に人気の高い看板商品、じっくりと味わいたいイートインメニュー、そして気になる口コミの真相まで、余すところなくご紹介します。

しみずの看板となる人気商品を紹介

数あるメニューの中でも、高級芋菓子 しみずの「顔」であり、訪れた客の多くが注文する不動の人気No.1メニューが「贅沢『芋』パフェ」です。その名の通り、グラスの中には様々な形で表現された「芋」が贅沢に詰め込まれており、見た目のインパクト、味わいの多様性、そして食べ進める楽しさのすべてを兼ね備えた、まさにエンターテインメント・スイーツと言えるでしょう。

価格は1,000円(税込)。この価格でこれだけの満足感が得られるのは驚きです。その豪華な構成を、一層からじっくりと見ていきましょう。

贅沢『芋』パフェ(プレーン)の徹底解剖

  1. 桜島むらさきクリーム:トップを飾る鮮やかな紫色のクリーム。紫芋特有の上品な風味と優しい甘さが、パフェ全体の期待感を高めます。
  2. 大豆きなこグラノーラ:ザクザクとした食感が楽しいアクセント。香ばしいきなこの風味が、芋の甘さと絶妙にマッチします。
  3. アイスミルク&バニラアイスクリーム:2種類のアイスが、濃厚な芋の味わいに爽やかさとコクをプラス。
  4. 生クリーム:全体の味をまろやかにまとめ上げる、名脇役。
  5. 焼き芋ペースト(紅はるか&安納紅):パフェの中核をなす、2種類のペースト。ねっとりとした甘さの「紅はるか」と、蜜のような濃厚な甘さの「安納紅」。品種ごとの味の違いを贅沢に食べ比べできます。
  6. 鳴門金時芋棒:カリッと揚げられた大学芋風の芋棒。ほっくりとした食感と甘じょっぱい蜜がたまりません。
  7. 胡麻さつま:香ばしい胡麻をまとった一口サイズの芋菓子。
  8. さつま芋チップ&りんごバターチップ:パリパリとした食感のチップス。芋とりんご、2つの異なる甘みと食感が楽しめます。
  9. 焼き芋:ゴロッと入った焼き芋そのもの。しみずの原点である、素材の味をダイレクトに感じられます。

私がこのパフェを初めて食べた時、一番感動したのは「食べ飽きない」ことでした。一口ごとに異なる食感と味わいが現れるので、最後までワクワクしながらスプーンを進めることができるんです。特に、濃厚な焼き芋ペーストと、さっぱりとしたりんごバターチップを一緒に食べた時の味のコントラストは、まさに計算し尽くされた美味しさだと感じました。

チョコレート好きにはたまらない!もう一つの選択肢

甘いものが大好き、特にチョコレートには目がないという方には、「贅沢『芋』パフェ〈チョコ〉」(1,000円)も用意されています。こちらはプレーンの桜島むらさきクリームが安納紅クリームに、バニラアイスが濃厚なチョコレートアイスクリームに、そして全体にチョコレートソースがかかった、よりリッチで背徳感のある味わいです。芋とチョコレートという、意外でありながら相性抜群の組み合わせをぜひ堪能してみてください。

アレルギー情報と注意点
公式サイトによると、贅沢『芋』パフェの特定原材料(アレルギー物質)は「乳成分・卵・小麦・大豆・ごま・りんご・ゼラチン」とされています。また、芋の入荷状況によっては、使用されるさつまいもの品種が変更になる場合があるとのことです。アレルギーをお持ちの方や、特定の品種を目当てに訪れる方は、注文時にスタッフの方へ確認することをおすすめします。

イートインで味わえる豊富なメニュー

高級芋菓子 しみずのイートインメニューは、看板のパフェだけにとどまりません。むしろ、より深く、じっくりと「芋そのもの」の魅力と向き合いたいと願う食通のために用意された、玄人好みの逸品が揃っています。ここでは、パフェと並ぶ二大巨頭、「和スイートポテト」と「焼き芋ブリュレ」を中心に、その奥深い世界をご紹介します。

芋の個性を味わい尽くす「和スイートポテト 4種食べ比べ」

「さつまいもにも、お米と同じようにたくさんの品種があり、それぞれの美味しさを知ってほしい」という創業者の想いが最も色濃く反映されたメニューが、この「和スイートポテト 4種食べ比べ」(1,450円)です。

一般的にスイートポテトというと、生クリームや砂糖をたっぷりと加えて甘く仕上げたものを想像しますが、しみずのスイートポテトは一線を画します。その哲学は「引き算の美学」。芋本来の甘さを最大限に活かすため、卵、生クリーム、バターといったつなぎの材料は、風味を損なわないギリギリの最小限にまで抑えられています。唯一、コクと香りをプラスするために加えられる「発酵バター」が、見事なまでに芋の風味を引き立てています。

「和スイートポテト」のこだわり製法

  • 糖度を最大化:すべての芋を一度じっくりと焼き芋にすることで、品種ごとの糖度を最大限に引き出す。
  • 最小限のつなぎ:芋本来の味を主役にするため、つなぎの材料は極限まで減らす。これにより、お菓子でありながら「さつまいもそのもの」を食べているかのような満足感が得られる。
  • 発酵バターの魔法:豊かな香りと深いコクを持つ発酵バターを少量加えることで、全体の風味を格上げし、忘れられない余韻を生み出す。

食べ比べセットでは、その時々で最も状態の良い4種類のさつまいも(例:紅はるか、安納紅、シルクスイート、さつま金時など)が選ばれ、それぞれの品種が持つ「甘み」「香り」「食感」の違いを、五感で感じることができます。ねっとり系、ほくほく系、しっとり系…。自分の”ベストオブおいも”を探す、宝探しのような楽しさがあるメニューです。

温冷のコントラストが魅せる「焼き芋ブリュレ」

熱々の焼き芋に、冷たいアイスクリーム。この禁断の組み合わせを、さらにカリカリのキャラメリゼで昇華させたのが「焼き芋ブリュレ」(700円)です。SNS上でも「悪魔的な美味しさ」「これを食べるために来た」といった絶賛の声が最も多く見られる、リピーター続出のメニューです。

注文が入ると、ホクホクに焼き上げられた大ぶりのさつまいもの上に、三温糖がたっぷりと振りかけられます。そして、バーナーで一気に炙ることで、表面は香ばしく、パリパリとした食感のカラメル層に。スプーンを入れると「カリッ」という心地よい音とともに、中から湯気の立つ黄金色の焼き芋が顔を出します。

このメニューの真骨頂は、すべての要素を一度に口へ運んだ瞬間に訪れます。熱々の焼き芋の自然な甘さ、カリカリでほろ苦いカラメルの刺激、そしてひんやりとろけるバニラアイスの甘美さ。この三者が口の中で一体となった時の多幸感は、まさに筆舌に尽くしがたいものがあります。私がもし友人に一つだけメニューを勧めるとしたら、迷わずこの焼き芋ブリュレを選ぶでしょう。

最高のペアリングを提案する「こだわりのお茶」

しみずのこだわりは、スイーツだけに留まりません。その美味しさを最大限に引き立てるための、最高のドリンクも用意されています。

おすすめのドリンクペアリング

  • 和スイートポテトには:宮崎県五ヶ瀬町、天皇杯受賞歴を持つ名手・宮崎亮さんが作る有機釜炒り茶『みやまかおり』。釜で炒ることで生まれる独特の香ばしさが、芋のまろやかな香りを邪魔せず、優しい余韻を楽しませてくれます。
  • 焼き芋ブリュレやパフェには:南米のアラビカ種を配合した有機珈琲。スイーツのしっかりとした甘さに負けないコクと苦味が、口の中をリフレッシュさせ、次の一口をさらに美味しく感じさせてくれます。
  • しみずの芋プリンには:静岡県島田市、最高金賞職人・河村新也さんが手掛ける特別焙煎・棒ほうじ茶。芋とほうじ茶の香りの相性は抜群で、甘さをすっきりと流し、香ばしい余韻だけを残してくれます。

これらのドリンクは、ただの「お供」ではありません。スイーツとドリンクが互いを高め合う「ペアリング」という体験を提案してくれる、もう一つの主役なのです。

お土産に最適なテイクアウト商品

高級芋菓子 しみずの魅力は、イートインスペースで過ごす特別な時間だけではありません。その感動と美味しさを、大切な人へのお土産や、自分へのご褒美として持ち帰ることができる、充実したテイクアウト商品も大きな魅力の一つです。ここでは、ギフトとしても喜ばれ、自宅でのティータイムを豊かに彩る、おすすめのテイクアウトメニューを厳選してご紹介します。

しみずの原点「和スイートポテト」

イートインメニューとしても紹介した「和スイートポテト」は、テイクアウトの定番にして至高の一品です。単品(400円)から購入可能で、ショーケースに並んだ様々な品種の中から、好みのものを選べる楽しさがあります。

私が友人宅への手土産として持っていく際に実践しているのは、「食感と甘みの異なる品種を組み合わせて贈る」という方法です。例えば、

  • ねっとりとした甘さが特徴の「紅はるか」
  • 上品な甘さと滑らかな舌触りの「シルクスイート」
  • 栗のようなホクホク感と優しい甘さの「さつま金時」
  • 鮮やかな紫色と独特の風味を持つ「パープルスイートロード」

といった形で4種類を選び、「品種ごとに全然味が違うから、食べ比べてみて!」と一言添えて渡すと、非常に喜ばれます。相手の好みが分からない場合でも、この方法ならどれか一つはきっと気に入ってもらえるはずです。箱に詰め合わせてもらうことも可能なので、フォーマルな贈り物としても最適です。

濃厚なめらか「しみずの芋プリン」

焼き芋を贅沢に使い、とろりとなめらかな食感に仕上げた「しみずの芋プリン」(各500円)も、隠れた人気商品です。このプリンの最大の特徴は、食感の異なる二層構造にあります。

しみずの芋プリンの二層構造

  • 上の層:風味豊かで、とろりとクリーミーな食感。口に入れた瞬間に芋の香りが広がります。
  • 下の層:コクがあり、クリーミーでありながらもしっかりと濃厚な食感。食べ応えがあり、満足感を高めてくれます。

さらに、底にはアクセントとして蜜煮のりんごが少量入っており、この爽やかな酸味が濃厚なプリンの味わいを引き締め、最後まで飽きさせない工夫が凝らされています。「安納紅」「安納紅ショコラ」「安納紅桜島紫」といったバリエーションがあり、見た目も華やかなので、数種類をセットにして贈るのがおすすめです。

不動の人気を誇る「しみずの焼きいも 大学芋」

「しみずのメニューで何が一番好き?」と聞かれたら、多くの常連が名前を挙げるであろうメニューが、この「しみずの焼きいも 大学芋」(700円)です。甘く仕上がった焼き芋を、高温の油でさっと揚げ、特製の甘い蜜をたっぷりと絡めた、シンプルながらも奥深い逸品です。

この大学芋の素晴らしさは、冷めても美味しいこと。テイクアウトして時間が経っても、外側の蜜がカリッとした食感を保ち、中の芋はより味が染みて、ねっとりとした食感が増すんです。自宅で軽く温め直して食べるのも良いですが、私はむしろ冷たいまま、お茶請けとしていただくのが好きですね。黒ごまの香ばしさが、芋の甘さを一層引き立ててくれます。

オンライン販売の現状と代替案

「近くに店舗がないから、オンラインで買えないの?」という声も多く聞かれます。過去には楽天市場などで公式のオンラインストアが存在し、スイートポテトのセットやフィナンシェなどが購入できましたが、残念ながら2021年9月をもって、このオンライン販売は終了しています。

オンライン購入の注意点
現在、しみずの定番商品を公式に購入できるオンラインチャネルは基本的に存在しません。フリマアプリなどで転売されているケースも見受けられますが、正規のルートではないため、商品の品質管理や衛生面に大きな不安が残ります。食中毒などのリスクを避けるためにも、非公式なルートでの購入は絶対に避けるべきです。

代替案として、株式会社起源ホールディングスが新たに展開するブランド「shimizu No.17」では、オンライン限定で「“お芋×チーズテリーヌ”」などが販売されています。しみずの哲学を受け継いだ新ブランドの味を試してみるのも一つの手かもしれません。

「まずい」は本当?口コミから見る評判

これだけこだわりの詰まった高級芋菓子 しみずですが、インターネットで検索すると、サジェスト機能(検索候補)に「まずい」という、なんとも気になるキーワードが表示されることがあります。「あんなに美味しいのになぜ?」「これから行こうと思っていたのに不安…」と感じる方も少なくないでしょう。ここでは、Webライターとして様々な口コミを分析してきた私の視点から、この「まずい」という評判の真相に、客観的かつ多角的に迫ってみたいと思います。

なぜ「まずい」という評判が生まれるのか?

まず結論から言うと、「高級芋菓子 しみずのスイーツが客観的にまずい」ということは決してありません。しかし、一部の人が「期待外れだった」「口に合わなかった」と感じてしまう要因は、確かに存在すると考えられます。それは主に以下の3つのミスマッチに起因します。

  1. 「甘さ」の期待値とのミスマッチ: 「高級芋菓子」という名前から、菓子パンや洋菓子のような、砂糖をたっぷりと使った濃厚な甘さを期待して訪れると、「あれ?意外と甘さ控えめだな」と感じることがあります。しみずのスイーツの神髄は、あくまで「芋本来の自然な甘さ」です。このコンセプトを理解せずに訪れると、物足りなさを感じて「まずい」という評価に繋がってしまう可能性があります。
  2. 「食感」のコンディションによるミスマッチ: 特に「大学芋」や「焼き芋ブリュレ」など、作りたての食感が命のメニューで、このミスマッチは起こりがちです。例えば、大学芋が作られてから時間が経ち、蜜のカリカリ感が失われてしまっていたり、ブリュレのキャラメリゼが湿気を含んでしまっていたり…。店舗の混雑状況やオペレーションによっては、最高の状態で提供されない瞬間もゼロではないでしょう。そうしたタイミングに居合わせてしまった場合、「レビューで見たのと違う」「べちゃべちゃでまずい」と感じてしまうのも無理はありません。
  3. 「芋以外の素材」への評価によるミスマッチ: パフェに使われているアイスクリームや生クリーム、グラノーラなど、芋以外のパーツに対して厳しい評価を下す声も散見されます。「芋は美味しいのに、アイスが業務用の味で残念」「生クリームが植物性っぽい」といった口コミです。芋へのこだわりが強い分、脇役であるはずの他の素材のクオリティが、全体の評価を下げてしまうケースです。

私自身も、他のカフェで「主役は美味しいのに、添え物のクリームが残念…」と感じた経験は何度もあります。しみずの場合、主役である芋のクオリティが非常に高いために、相対的に他のパーツへの評価が厳しくなってしまう、という側面もあるのかもしれませんね。

大多数は絶賛!ポジティブな口コミの傾向

一方で、ネガティブな口コミを遥かに凌駕する数の、ポジティブな口コミで溢れているのもまた事実です。特に、以下のようなメニューは、多くの人々から絶賛されています。

高評価を得やすいメニューとその理由

  • 焼き芋ブリュレ:「温かい・冷たい・カリカリ・とろとろ」といった多様な食感と温度のコントラストが、食べる人に強烈な体験価値を与え、「悪魔的」「天才的」と評されています。
  • 和スイートポテト:芋本来の味をダイレクトに感じられるため、「本物の芋好き」からの支持が圧倒的に高いです。「芋そのものを食べているみたい」「品種ごとの違いが分かって楽しい」といった、素材の良さを評価する声が多数を占めます。
  • 熟成大学芋:「今まで食べた大学芋で一番美味しい」という口コミが非常に多いメニュー。テイクアウトしても美味しさが損なわれにくく、手土産としての満足度も非常に高いことが伺えます。

結論:まずいのではなく「好みが分かれる」

これらの分析から導き出される結論は、「高級芋菓子 しみずはまずい」のではなく、「メニューや食べる人の好み、そして訪れたタイミングによって評価が大きく分かれるブランドである」ということです。

もしあなたが、砂糖の強い甘さよりも素材本来の優しい甘さを好み、芋そのものの味をじっくりと堪能したいと考える「本物の芋好き」であるならば、しみずのスイーツはきっと、あなたにとって最高の体験となるはずです。訪問する際は、ぜひ芋の味をダイレクトに感じられるメニューから試してみることをお勧めします。

高級芋菓子 しみずの情報を総まとめ

高級芋菓子 しみずの情報を総まとめ

この記事では、高級芋菓子 しみずの閉店ラッシュの背景から、現在営業している貴重な店舗の情報、多くのファンを虜にする人気メニュー、そして気になる評判の真相まで、あらゆる角度から徹底的に解説してきました。最後に、この記事の重要なポイントをリスト形式で総まとめします。これさえ押さえておけば、あなたも「高級芋菓子 しみず」通になれるはずです。

  • ブランドの核心:40日以上熟成させたさつまいもを一度焼き芋にしてからスイーツに加工する、芋本来の甘さを最大限に引き出す製法が特徴
  • 閉店ラッシュの理由:2022年6月の事業譲渡に伴う運営会社変更が最大の要因。新経営体制のもとでの事業戦略見直しや店舗網の再編が行われたと推測される
  • 現在の店舗数:かつて全国に24店舗以上展開していたが、2024年6月末時点で専門店は関西を中心に数店舗まで減少。非常に貴重な存在となっている
  • 関東で唯一の窓口:JR新宿駅構内の「EATo LUMINE新宿店」内にあるセレクトショップで、一部商品が委託販売されており、関東でしみずの味に触れられる唯一の場所
  • 注目の現存店舗:リニューアルオープンした「京都松井山手店」や、リゾート感溢れる「淡路島店」が特に関西で注目を集めている
  • 閉店した主要店舗:ブランドの顔であった「築地本店」や、若者に人気の「下北沢店」は2024年に閉店済み
  • 不動の看板メニュー:様々な芋スイーツが詰まった「贅沢『芋』パフェ」。見た目の華やかさと食べ進める楽しさで圧倒的な人気を誇る
  • 玄人好みの逸品:芋の品種ごとの味比べが楽しめる「和スイートポテト」や、温冷のコントラストが絶妙な「焼き芋ブリュレ」はリピーターからの支持が厚い
  • テイクアウトの定番:手土産として最適な「和スイートポテト(単品)」や、冷めても美味しいと評判の「熟成大学芋」が人気
  • オンライン販売:公式サイトでの定番商品のオンライン販売は現在行われていない。非正規ルートでの購入は避けるべき
  • 「まずい」評判の真相:客観的にまずい訳ではなく、「甘さの期待値」「コンディション」「芋以外の素材」という3つのミスマッチから生まれる個人の感想である可能性が高い
  • 高評価のポイント:芋本来の味を活かしたメニュー(ブリュレ、スイートポテト等)は、本物の芋好きから絶賛の声が多数
  • 訪問前の心得:店舗数が少ないため、訪問前には必ず公式サイトで最新の営業時間や定休日を確認することが重要
  • おすすめの楽しみ方:初めて訪れるなら、芋の味をダイレクトに感じられる「焼き芋ブリュレ」や「和スイートポテト」から試してみるのがおすすめ
  • ブランドの今後:店舗数は減少したが、これはブランドが次のステージへ進化するための過渡期とも考えられる。今後の新たな展開に期待したい

最後までお読みいただき、ありがとうございました。高級芋菓子 しみずは、多くの困難を乗り越えながらも、その哲学と味を守り続けている素晴らしいブランドです。この記事が、あなたの「しみず愛」を再燃させたり、新たに興味を持つきっかけとなったりすれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、貴重な店舗へ足を運び、こだわりの芋スイーツを心ゆくまで堪能してみてください。

ライター紹介

赤佐多奈

赤佐多奈

日本が大好き。日本が大切。がんばりすぎず「マイペース」に歩んでいます。心が穏やかになる暮らしを目指しています。

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